近年、多くの人々に美容ニーズは高まっており、美容室は街中に溢れています。そのため、美容師はリピートされることが重要です。技術だけではなく、心地よい接客にも意識を向けましょう。ここでは、お客様の印象アップに繋げる、接客のコツを紹介しています。新人美容師や接客が苦手な美容師は必見です。
美容室での待ち時間の感じ方と過ごし方
お客様によって、待ち時間は大きなストレスになることもあります。そこで、長いと感じる感覚を理解しましょう。お客様を理解することで、スムーズな配慮が可能です。「長い」と感じる待ち時間と対処法
人によって時間に対する感覚は異なります。しかし、10分を超えるようであれば、長く待たせていると意識しましょう。とくに予約していた場合、10分の待ち時間はとてもストレスです。そこで、退屈させないための工夫を行いましょう。無料Wi-Fiや充電器レンタルがあると親切です。スマホが使いやすくなることで、SNSや動画を楽しめます。
また、飲み物の提供は、もてなす気持ちが伝わるでしょう。お客様の時間を大切に扱い、特別な空間をつくり上げます。
そして、BGMやアロマによる癒し演出も効果的です。音量や香りは好みが分かれるため、さりげなく取り入れましょう。また、雑誌の提供も退屈させません。お客様のイメージが膨らみ、オーダーしやすくなることもメリットです。
新人美容師必見!基本マナーと接客の流れ
新人美容師にとって、接客マナーを身に付けることは重要です。基礎を学び、お客様から支持される存在になりましょう。ここでは、接客の基本を解説しています。接客の基本
接客において、第一優先すべきは身だしなみです。清潔感には高い意識を持ちましょう。具体的なポイントは、爪先への配慮です。施術中、お客様にケガをさせない長さと、整ったかたちをキープします。ネイルをしていなくても、好感を得られるでしょう。そして、ユニフォームやエプロンがある場合、こまめな洗濯は必須です。汚れ・匂い・シワを取ることで清潔感が際立ちます。また、カラー材は落ちないため、替えを用意しておくと安心です。
そして、匂いへの配慮も欠かせません。お客様との距離感が近いため、たばこや化粧品の匂いに気を付けましょう。匂いに敏感な方は多く、体調が悪くなる場合もあります。口臭ケアや香水の量など、小さなことへの配慮が必要です。
お迎え時のポイント
お迎えでは、挨拶を正しく行いましょう。口角を上げ、目元から笑顔を表現します。そして、普段より少し高めのトーンで声を出すと好印象です。また、お客様が安心感を得るために、目を見て声をかけましょう。心から来店を待っていた気持ちを表現します。そして、お辞儀は腰を30度傾ける姿勢が理想です。行動・報告のポイント
新人のうちは先輩からの指示に対し、適切な行動と報告が求められます。まずは指示を正しくとらえるために、5W1Hに注意して聞きましょう。いつ・どこで・だれが・なにを・なぜ・どのようにを意識することで、頭に入りやすくなります。そして、不確かな点や疑問点は、指示を聞き終えた段階で質問しましょう。また、優先順位を確認することも重要です。
そして、行動後は指示した先輩が分かりやすいよう、簡潔かつ聞こえやすい報告を行います。また、時間がかかる場合やミスした場合は、進捗や経過を素早く知らせましょう。迅速で具体的な報告により、お客様への影響を最小限に抑えられます。
話し方のポイント
お客様との会話では、業界用語を避けましょう。誰でも分かる言葉に変換し、分かりやすい説明が必須です。そして、様々な年齢層と接するため、友達と話すような言葉使いは避けましょう。社会人として、敬語を臨機応変に使うことが求められます。フランクな接客を好む方もいますが、最初から軽い言葉では失礼です。
まずは、信頼関係を築くことに重きを置きましょう。そして、会話は話すよりも聞くことへの意識が重要です。鏡越しのアイコンタクトや相槌をすることで、お客様の安心感が高まります。
また、適度なタイミングの質問で、話を盛り上げることも可能です。話したい方・静かにしたい方を見極めつつ、話しやすい空気をつくりましょう。
お見送りのポイント
お客様の印象に残るために、お見送りは重要ポイントです。最後まで価値を感じるサービスを行いましょう。率先してドアやエレベーターを開け、スムーズな移動を促します。しかし、急かすような動きは、追い出すようで失礼です。ゆとりを持って、丁寧な所作で行いましょう。会話が楽しかったことや、また話が聞きたい旨を伝えると好印象です。そして、深くお辞儀をし、心からお礼を伝えます。