美容師として働く上で絶対に欠かせないコーム。駆け出しの美容師や美容師を目指す学生にとってコーム選びは1つの難関になります。本記事では、美容師コームの種類と特徴をまとめて紹介します。用途別の選び方とお手入れ方法、ブラシとの違いについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
美容師コームとは?ブラシとの違いと基本の役割
ここでは、美容師コームとは何か、ブラシとはどう違うのかについて詳しく紹介していきます。ブラシもコームも同じ髪を梳かす道具ですが、役割が異なるため使用時には使い分けることが一般的です。美容師コームの役割
コームは一般的に髪の毛を梳かし、整えるために使用しますが、美容師コームは髪を整える以外にもパーマを巻く、アイロンを使用する、オールウェーブを使用するなど様々な用途に使用します。美容師コームには、複数の種類が存在し、使用する目的に合わせて最適なタイプのコームを使用しています。ブラシとの違い
コームの主な役割が髪を整えたり分け目を作ったりすることなのに対して、ブラシの主な役割はスタイリングや頭皮のマッサージ、髪の絡まりをとくこと、ツヤ出しなどです。どちらも髪を梳かす道具ですが役割が異なっており、プロの美容師は目的に合わせて使い分けています。用途別に選ぶ!美容師コームの種類と特徴
美容師コームの種類と特徴をまとめて紹介します。コームにはいくつかの種類が存在し、使用する目的に合わせて使い分ける必要があります。テールコーム
テールコームは、持ち手が細長く目が細かいタイプのコームです。一般的に使用されているため、使用した経験がある方は少なくないでしょう。主に髪を整えたり結ぶ際に分け目を作ったりする用途で利用されます。パーマのロッドを巻く時やヘアアレンジの際に使用することもあります。テーツコーム
テーツコームは、粗い部分と細かい部分の2種類の歯がついているコームです。持ち手の部分がなく、主に髪の毛を切る際に使用します。カットで使用するコームであることから、カットコームという呼び方が広く普及しています。ジャンボコーム
ジャンボコームは、名前の通り大きなタイプのコームのことです。サイズが大きいだけでなく、歯の隙間も大きいことが特徴です。ジャンボコームは主にシャンプーやトリートメントの際に使用します。ミニトリートメントコーム
ミニトリートメントコームは、ジャンボコームを一回り小さくしたタイプのコームのことです。ジャンボコームと同様に主にシャンプーやトリートメントの際に使用します。失敗しないコームの選び方とお手入れ方法
最後に失敗しないコームの選び方とお手入れ方法を紹介します。コーム選びで失敗しないためには、価格も大切ですが材質や耐久性、性能などにも注目して総合的に判断することが大切です。耐久性
コームは、毎日何度も使用する道具です。そのため、選ぶ上で耐久性のチェックは欠かせません。化学薬品が付着したり高温に晒されたりすることもあるため、耐熱性と耐薬品性の優れたものを選ぶと良いでしょう。コームは1本でも歯が折れてしまうと使用できなくなります。1つあたりの価格が安価だったとしても、耐久性の低いコームを購入すると、交換を重ねていくうちに返って費用が高くつく場合もあるので注意が必要です。
材質
コームは材質によって静電気の発生具合や使用感が変わります。コーム選びの際は、材質にも注目しましょう。プラスチック製は軽くて水洗いが行える半面静電気が発生しやすく、木製は静電気を起こしにくく髪に優しい反面、水に弱い特徴があります。また金属製は耐久性に優れていますが、髪に摩擦を与える可能性が高いです。どの素材にもメリットとデメリットが存在するため、自分に合った材質のものを選択することが大切です。
性能
性能もコームごとに違いがあるポイントの1つです。例えば歯が細かいタイプであれば精密な作業に適しており、歯と歯の間が広めのタイプであればトリートメントやスタイリングに適しています。使用目的に合わせて適した性能を持ったタイプを選択しましょう。価格
一口にコームといっても、価格帯は製品によって大きく異なります。数千円で購入できるものから、1万円を超える高級品まで幅広く存在するため、予算に合わせた選択が基本となります。ただし、価格だけにとらわれず、耐久性や使い心地なども含めて総合的に判断することが大切です。安価な製品が必ずしも品質が劣るとは限りませんが、購入後すぐに破損してしまえば、結果的に高くついてしまうこともあります。
なお、価格だけにとらわれて、ほかと比べて安価だからなどの理由で購入するコームを選択すると、失敗する可能性が高まるので注意しましょう。
お手入れ方法
ヘアコームは使い続けることで髪に付着していたホコリやごみが、コームの歯の部分に付着していきます。長く使い続けるためには、定期的にお手入れを行うことが大切です。正しいお手入れの方法はコームの材質によって異なります。プラスチックや金属でできたコームであれば石鹸を使用して手洗い後、しっかりとすすいで乾かすことで汚れを落とせます。木製の場合は、水分に弱いため櫛の目よりも細い毛で出来たブラシを使って隙間の汚れを落としましょう。
一通り汚れを落とせたら椿油を塗り、数時間放置後再度ブラシで汚れを取り除きます。プラスチック製や木製のコームは強い力を加えると歯が折れる可能性があるので注意してください。